2025年12月23日に、綱町三井倶楽部にて、複数の分野の研究者とサポーター企業の交流イベント「SS-F GALA 2025」を開催しました。交流会の会場となった綱町三井倶楽部は、ルネサンス様式のクラシカルな美しい建物であり、SS-Fの創設時からパートナーシップを組む三井不動産ゆかりの場所でもあります。
SS-F GALAの今年のテーマは「Igniting the Sparks: Voyage to Lightning Lab 」です。このテーマは、来年開業予定のSS-F初となる拠点となる「Lighthouse Lab」と深く結びついています。Lighthouse Labの誕生を目前に控え、そこに集う一人ひとりが未来への想いを共有し、灯台の光を目印にこれから始まる挑戦にともに向かっていくことを確かめ合う時間にしたい。このGALAが、Lighthouse Labに向けた歩みをともに始めるための、記憶に残る一夜となるよう願いを込めたテーマです。
集まったのは、おもにSS-Fのコミュニティに所属する研究者と、サポーター企業の人々です。開場とともに参加者たちの活発な交流が始まりました。

2026年4月、横浜・関内にあらたな拠点が誕生
SS-Fは、分野や国籍を越えた研究者同士の交流や、研究者と産業界の人との交流を通じ、インベンション(発見・発明)を促して、イノベーションへとつなげていくためにサポートを行う団体です。その中心的な考え方が「People-Centric (人から生まれ、人とつながり、人で広がる) 」です。
この「個」に光を当てる思想に基づき、SS-Fは未知の発見に挑む研究者を起点とした知のネットワークを形成。研究の現場から生まれる種を、社会実装というイノベーションへと接続するためのエコシステム(プラットフォーム)の構築に注力しています。

三井不動産株式会社イノベーション推進本部長常務執行役員 山下和則氏
4回目となったSS-F GALAでは、冒頭で三井不動産株式会社イノベーション推進本部長常務執行役員の山下和則氏からの乾杯の挨拶から始まりました。その後、SS-Fの苔口穂高が2026年の4月に、神奈川県横浜市の関内にオープン予定のあらたな拠点である「SS-F Lighthouse Lab」を紹介するプレゼンテーションを行いました。

SS-F 共同創業者 苔口穂高
「Lighthouse」とは、航海の道しるべとなる灯台のことです。Lighthouse Labが目指すのは、SS-Fの理念を実空間として体現する拠点です。ここではあらたな研究のための設備や、多様な打ち合わせスペースが用意され、トップレベルの研究者を始め、産業界のリーダーとともにあらたな研究領域を生み出し、研究者と産業界を近づけるサポートをより強力に推進していきます。
さまざまな背景を持つ人々が同じ船に乗り、航海に乗り出す
GALAでは参加者同士が歓談をするだけではなく、さらにコミュニケーションを深めるためのコラボレーションアクティビティという企画が毎回実施されます。

今回の企画は、もうすぐオープンするLighthouse Labにちなんだ「Voyage to the Lighthouse」というテーマでした。このアクティビティでは、参加者がLighthouse LabをSS-Fのコミュニティで作っていきたいという想いを募らせるような工夫が凝らされています。

まず、参加者各々は、配られたペンライトを点灯し、ペンライトに書かれたグループ名ごとに集まりました。このグループを1隻の船に見立てて、航海が始まります。

同じグループ、すなわち同じ船に乗った参加者は、それぞれ自己紹介や今年頑張ったことを話し、メンバーへの理解を深めます。そして、船の中での役割を決めていきます。その役割とは、船長、航海士、見張り役、甲板員です。船長はその船で行われるディスカッションを仕切り、見張り役は記録係を担当し、そして航海士と甲板員は盛り上げ役になります。
アイデアを出し、将来へのビジョンを考えていく
役割が決まり、ようやく「出航」です。次に船のメンバーは、ひとりずつ「10年後に実現したいこと」を発表していきました。

しかし、航海には「嵐」がつきもの。このアクティビティにおける嵐とは、将来の夢を実現する過程で、必ず生まれる課題を意味します。それは何かをレーンストーミングし、付箋に書いてナビゲーションブックに貼り付けていきます。
各テーブルでは、「一般人にはわかりにくい」「資金調達」「研究の実装」などが課題として挙げられて、そのたびに参加者は「わかる~」「あるある」と共感していました。

では、この嵐を乗り越えるために、どうすべきなのか。その解決法のひとつは、違う仲間と出会って新しい発想や力を得るということです。そこで、2つのグループが合流して1グループになり、もとの2つの船同士の共通するビジョンをリストアップしてあらたなひとつの船のビジョンを作りました。
それぞれの船からは「健康で長生きして好きなことをする」「生態系創造」「誰もが好きなことで活躍できる!」など、ワクワクするビジョンが集まりました。

もちろん、あらたなビジョンにも「嵐」はつきもの。
どうやったら乗り越えられるのか。船の乗組員たちは冒頭で紹介したLighthouse Labをどんなふうに活用していきたいか、Lighthouse Labにどんなものがあればいいのかを考えていきました。こうして航海は終わり、「To the Lighthouse!」という掛け声で企画は締めくくられました。


一歩踏み込んだ深い交流から、あらたな発見・発明が芽生える
コラボレーションアクティビティが終了したあとに、参加者に今回のGALAの感想を聞いてみました。
「SS-Fのイベントでしか会えない方々との再会また新たな出会いが得られたこと、そして画などを通して、より深く話すきっかけが得られたことがよいと思いました」
「学会でも研究者同士の交流はできますが、学会では似たような専門分野の研究者としか交流できません。しかし、ここでは思いがけない分野の研究者と交流できたのが刺激的でした」
「普段は研究者としか交流できなかったので、研究者でない企業の方と交流できたのが楽しかったです。今回で参加は2回目ですが、3回目も参加したいです」
「初参加でドキドキしましたが、しっかりと考えられたアクティビティのおかげで、お互いのことをよく知ることができてよかったです」
「会場やお食事がとても素晴らし かったです。特に、アクティビティは枠にとらわれない発想で企画されていて、主催者の皆さまのチャレンジ精神を感じました。少し賑やかな環境ではありましたが、その中でも工夫して進行されており、とても良い試みだったと思います」
「Lighthouseが楽しみです」
「こうやって定期的にSS-Fインベンターの他の先生方達に会って情報交換できること、それ自体が貴重だなと感じています」
GALAでは普段交流することのない他の研究分野や他業界の人との交流ができたことで、SS-Fのコミュニティの多様性を体感することができます。参加者からは、よく練られたコラボレーションアクティビティのおかげで、ただ歓談するだけでは得られない深い交流ができたことに対する喜びの声が挙がっていました。

SS-F 創業者/代表理事 武部貴則
最後の記念撮影が終わっても、笑顔と熱気はおさまることなく、参加者同士の交流は終わりそうにありません。今回のGALAパーティーを通じて、このコミュティがさらに発展していることを実感しました。あらたにできるLightning Labで、これからどんなインベンション、そしてイノベーションが生まれていくのか、期待に胸が膨らみます。






