STELLAR INVENTORS
比類なき独自の視点と想像力を持ち、野心的な科学研究に挑む研究者たちを、SS-Fは「Stellar Inventors(ステラー・インベンター)」と呼びます。
比類なき独自の視点と想像力を持ち、野心的な科学研究に挑む研究者たちを、SS-Fは「Stellar Inventors(ステラー・インベンター)」と呼びます。
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 客員教授・主任研究者
人を含む多くの生物がなぜ眠るのかや、なぜ夢を見るのかを解明し、さらには、革新的な医療へとつなげることを目指しています。それへ向けて、マウスや魚類や線虫を用いた基礎研究を進めるとともに、ヒトを対象とした研究に取り組む方々ともコラボレーションをしています。
2008年4月、理研BSI・行動遺伝学技術開発チームに基礎科学特別研究員として入所。2011年4月から2013年3月まで同チームで研究員。2013年4月から2015年12月まで筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)助教・主任研究者として活動し、2013年10月から2017年3月までJSTさきがけ研究員(兼任)。2016年1月から2020年3月まで同機構准教授・主任研究者を経て、2020年4月から2022年3月まで京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻教授、2022年4月から2023年3月まで同専攻特定教授、2020年5月より筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)客員教授・主任研究者(現職)。2022年4月より、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授(現職)。睡眠や夢の生理的意義の理解と、睡眠障害に関する新たな治療法の開発を目指し、睡眠を制御する神経回路や分子経路の研究を行っている。
• Mitsuaki Kashiwagi, Goichi Beck, Mika Kanuka, Yoshifumi Arai1,Kaeko Tanaka, Chika Tatsuzawa, Yumiko Koga, Yuki C. Saito, Marina Takagi, Yo Oishi, Masanori Sakaguchi, Kousuke Baba, Masashi Ikuno, Hodaka Yamakado, Ryosuke Takahashi, Masashi Yanagisawa, Shigeo Murayama, Takeshi Sakurai, Kazuya Sakai, Yoshimi Nakagawa, Masahiko Watanabe, Hideki Mochizuki, Yu Hayashi, Cell, 2024, A pontine-medullary loop crucial for REM sleep and its deficit in Parkinson’s disease
• 2024年 ムーンショット型研究開発事業プロジェクトマネージャー
• 2019年 第9回フロンティアサロン永瀬賞特別賞
人事を尽くして天命を待つ。
"Roffwarg et al., Science 152(3722):604 (1966). doi: 10.1126/science.152.3722.604.
Ontogenetic development of the human sleep-dream cycle"
ヒトの睡眠の質が成長や加齢に伴いダイナミックに変化することを示した論文です。この論文を読んだことがきっかけで、「睡眠は脳発達に重要なのでは?」「睡眠の質の変化が老化に関わるのでは?」など、現在の研究テーマにつながる様々な疑問を抱くようになりました。
睡眠や夢の生理的意義を解明でき、その成果により、医療の発展や健康寿命の延伸に貢献したいです。
東京大学先端科学技術研究センター 教授
がん、妊娠高血圧症、自閉スペクトラム症など様々な疾患におけるエクソソームの臓器間連関の病態発症や進行への関与の解明
2011年東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。8年半のWeill Cornell大学(米国)での研究生活にてポスドク、Research Associate、Instructorを経てAssistant Professorとなり、2019年4月より東京大学IRCNに講師として帰国。2020年3月に東京工業大学 生命理工学院 准教授としてラボを立ち上げた。2023年3月より東京大学先端科学技術研究センター・教授。100年以上も謎に包まれていた「なぜがんは特定の臓器に転移するのか」という、がん転移の臓器特異性を駆動するエクソソームの特徴を規定する調査のプロジェクトを主導。神経疾患や妊娠におけるエクソソーム生物学の研究にも取り組んでいる。
• Hoshino et al., Tumour exosome integrins determine organotropic metastasis, Nature 2015
• Hoshino et al., Extracellular Vesicle and Particle Biomarkers Define Multiple Human Cancers, Cell 2020
• 2023年 第6回日本医療研究開発大賞 AMED理事長賞
There is nothing good or bad, only thinking makes it so
"Kaplan et al., VEGFR1-positive haematopoietic bone marrow progenitors initiate the pre-metastatic niche, Nature 2005"
2010年に出会ったLydenラボの本論文は、9年間お世話になった私のポスドク先を決めるきっかけとなりました。この研究は、がん転移を抑制する治療の可能性を示しており、最先端のがん研究であると強く感じました。また、この論文を基に、2015年にはNature誌に筆頭著者として報告する成果が生まれました。
社会実装に繋がる研究を一つでも達成したいと考え、常に「何のためのサイエンスか」を問い続けながら、現代の医療で診断や治療が難しい疾患に対する新たな可能性を切り拓く研究を推進しています。また、高校生に研究職の実体験を提供し、研究者との交流を通じて次世代の研究の架け橋となる活動の拡大も目指しています。
国立遺伝学研究所 遺伝メカニズム研究系 教授
総合研究大学院大学先端学術院 教授
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授(併任)
独自開発したデグロン技術を応用したDNA複製とゲノム維持メカニズムの解明
2001年、千葉大学大学院博士後期課程卒業、理学博士。2001-2006年、Cancer Research UK Manchster Instituteにて博士研究員として留学。2006年-2010年、大阪大学理学研究科で助教、2010年 - 2016年、国立遺伝学研究所新分野創造センターにて准教授を務めた後、2016年より国立遺伝学研究所分子細胞工学研究部門、また2022年より東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授(併任)。植物のタンパク質分解機構を利用して、特定のタンパク質の迅速分解を可能にするオーキシンデグロン(AID)技術を開発。さらに改良型 AID2の開発により、酵母からマウスまで迅速なタンパク質分解を可能にするプラットフォームを確立した。遺伝学的技術開発と共に、デグロン技術を利用してヒト細胞やマウス個体内でゲノムDNAが倍加して維持されるメカニズムの解明に取り組んでいる。
• Yesbolatova, A., Saito, Y., Kitamoto, N., Makino-Itou, H., Ajima, R., Nakano, R., Nakaoka, H., Fukui, K., Gamo, K., Tominari, Y., Takeuchi, H., Saga, Y., Hayashi, KI., Kanemaki, MT. (2020). The auxin-inducible degron 2 technology provides sharp degradation control in yeast, mammalian cells, and mice. Nature Communications 11, 5701.
• Nishimura, K., Fukagawa, T., Takisawa, H., Kakimoto, T., Kanemaki, M. (2009). An auxin-based degron system for the rapid depletion of proteins in nonplant cells. Nature Methods 6, 917–922.
• 2024年 山﨑貞一賞, 材料科学技術振興財団
汚く稼いで清く使え(大阪商人の考えと聞いてます)
"Weinert, T.A., and Hartwell, L.H. (1988). The RAD9 gene controls the cell cycle response to DNA damage in Saccharomyces cerevisiae. Science 241, 317–322."
2001年ノーベル賞受賞者Lee Hartwell先生が細胞周期チェックポイントというコンセプトを提示した論文です。酵母の変異体を顕微鏡観察しているだけなのですが、そこから細胞周期で何が起きているのか推察する力が凄すぎる!彼が70年代に発表したCDC細胞周期変異体を同定した論文も同じ理由で感動しました。私の研究の基礎は酵母遺伝学にあると思います。
何事にも流行はありますが、それとは少し離れた視点で先端技術と温故知新を組み合わせて、多くの方が気づかなかった新しい発見をしたいと思っています。あとは育成した後人が、想いを継いでくれれば嬉しいですね。
東京大学先端科学技術研究センター 教授
生物による物理化学刺激の受容メカニズムを原子レベルから明らかにし、その理解に基づいた新たなバイオテクノロジーの開発
2014年-2019年スタンフォード大学医学部にて博士研究員。2019年東京大学准教授に就任して研究室を主宰し始め、2024年2月より現職。特に、微生物型ロドプシンの構造機能解析を行い、光エネルギーをイオン輸送などの分子機能に変換するメカニズムを研究してきた。ロドプシンは光によって活性化され多様な機能を発揮することが知られており、神経細胞の活動を光によって制御するための分子ツール(オプトジェネティクスツール)としても利用されている。オプトジェネティクスの技術開発を中心に、同技術の基礎・臨床研究への応用を目指して研究を進めているが、最近では光以外にも磁気などの物理化学刺激によって活性化されるタンパク質の研究も進めている。
• 2024年 IUPAB Young Investigator Prize
• 2023 - 2028年度 科学技術振興機構(JST) CREST
• Tajima S, Kim YS, Fukuda M, Jo Y, Wang PY, Paggi JM, Inoue M, Byrne EFX, Kishi KE, Nakamura S, Ramakrishnan C, Takaramoto S, Nagata T, Konno M, Sugiura M, Katayama K, Matsui TE, Yamashita K, Kim S, Ikeda H, Kim J, Kandori H, Dror RO, Inoue K, Deisseroth K, Kato HE. Structural basis for ion selectivity in potassium-selective channelrhodopsins. Cell, 186, 4325-4344 (2023)
Chance favors the prepared mind
"Neural substrates of awakening probed with optogenetic control of hypocretin neurons, Nature, 2007"
学部4年生の時に光遺伝学のことを初めて知るきっかけとなった論文でした。
生物が持つ全く新しい物理化学刺激受容のメカニズムを見つけ、光遺伝学に代わるバイオテクノロジーを1から自分の手で作り上げたいです。
東京大学 先端科学技術研究センター 准教授
柔らかく伸縮性のある電子材料の開発と、それを活用した次世代のウェアラブルデバイス、ロボット用人工皮膚、ヒューマン・コンピュータ・インターフェースの実現
2017年、東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻博士課程修了。東京大学研究員、Nanyang Technological Universityポスドク、Stanford Universityポスドク、慶應義塾大学専任講師を経て2022年より東京大学准教授。2022年MIT Technology Review Innovators Under 35 Global, 2023年PMI Future 50に選出。
• (†Same contribution) N. Matsuhisa†, S. Niu†, S. J. K. O’Neill, J. Kang, Y. Ochiai, T. Katsumata, H.-C. Wu, M. Ashizawa, G.-J. N. Wang, D. Zhong, X. Wang, X. Gong, R. Ning, H. Gong, I. You, Y. Zheng, Z. Zhang, J. B.-H. Tok, X. Chen, Z. Bao* ""High-frequency and intrinsically stretchable polymer diodes"" Nature 600, 246-252 (2021).
• N. Matsuhisa, D. Inoue, P. Zalar, H. Jin, Y. Matsuba, A. Ito, T. Yokota, D. Hashizume, and T. Someya, “Printable Elastic Conductors by in situ Formation of Silver Nanoparticles from Silver Flakes”, Nature Materials 16, 834-840 (2017).
• 2022年 MIT Technology Review Innovators Under 35 Global
"努力は夢中に勝てない"
四六時中研究のことを考えてしまうような没入が面白い研究を生むと信じています。
"N. Matsuhisa, et al. Nature Materials 16, 834-840 (2017)."
全く予想していなかった現象により材料が非常に高い特性を示すことを発見できたから。先入観なく現象を観察することの重要性を思い知りました。
自分が開発したものが身の回りの当たり前になること。
熊本大学大学院生命科学研究部 教授
最長寿齧歯類ハダカデバネズミや近縁のダマラランドデバネズミを中心に用いた、抗がん・抗老化・長寿の機構解明
慶應義塾大学医学部生理学教室で特任助教、学振SPD、JSTさきがけ研究者、北海道大学遺伝子病制御研究所で講師・准教授を務めた後、2017年から熊本大学大学院准教授、2023年より現職(教授)。世界で最も長寿のげっ歯類であるハダカデバネズミを用い、老化やがん、アルツハイマー病などの加齢関連疾患への耐性の分子メカニズムの解明に取り組み、将来的には、人間における予防薬の開発を目指している。
• 平成30年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰・若手科学者賞
• 令和2年 フロンティアサロン永瀬賞 最優秀賞
• 令和4年 熊本大学女性研究者賞
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
人生は一度きりですので、酸いも甘いも味わい尽くしたいと考えています。
一日一日を大事に、自然や人間、社会を愛しながら、次の段階へ挑み続けたいと思います。
"The virophage as a unique parasite of the giant mimivirus. Bernard La Scola et al., Nature 2008"
卒後の研究テーマを模索していた頃に読んで感動した論文です。世界最大のウイルスMamavirusが見つかり、さらにその中にウイルスに寄生し害を及ぼすウイルス(Virophage Sputnik)が存在すること、また、それらがフランスの冷却塔という結構普通な場所から発見された、ということで感動しました。
抗老化・疾患耐性の特徴をもつ健康長寿モデル哺乳類ハダカデバネズミの研究を通して、老化や病気の進化医学的理解を深め、それらの予防方法を開発することを目指しています。心身ともに豊かに暮らせる健康長寿社会の実現に向けて、私の研究が一助になることを願っています。
室蘭工業大学大学院工学研究科 教授 同コンピュータ科学センター センター長
Beyond 5Gおよび6Gシステムの基盤研究およびその応用技術
オクラホマ州立大学で修士号、会津大学で博士号を取得後、2012年4月から2013年4月まで、日本学術振興会(JSPS)特別研究員として東北大学大学院情報科学研究科に所属。2022年から室蘭工業大学大学院工学研究科教授、2023年より現職。Beyond 5Gおよび6Gシステムの基盤技術の研究に取り組む。活用が期待されているミリ波などの高周波帯のパス損失や信号劣化の問題解決のために、リコンフィギュラブル・インテリジェント・サーフェス(RIS)技術を適用した通信効率化とカバレッジ最大化の方法を探求するほか、AIを活用したネットワークアプリケーションやエネルギー効率向上などの応用技術の創出も目指している。
• 2024年 令和5年度北海道科学技術奨励賞, 北海道知事
• 2023年 令和5年度文部科学大臣表彰若手科学者賞
• 2023年 第五回輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞), 科学技術振興機構
行雲流水、飲水思源
Ivan Stojmenovic先生の「Editor's Note: How to Write Research Articles in Computing and Engineering Disciplines」
です。短くシンプルですが重要なポイントが的確にまとめられていて、初心者には最も良い指南書だと思います。今は亡きIVAN先生のことを思い出す大切な論文でもあります。
「to Advance Knowledge for Humanity」は会津大学の建学の理念ですが、コンピュータ科学は人々の生活を楽しく豊かにできる可能性が無限大にあります。ただ便利なだけでなく、自然と共生する社会を目指したいです。
ブリティッシュコロンビア大学バイオメディカルエンジニアリング 教授
東京大学先端科学技術研究センター 客員教授
大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点 特任教授
細胞工学、ゲノム編集、計算機科学を組み合わせた細胞動態を計測するための技術開発
ブリティッシュコロンビア大学教授および大阪大学特任教授。東京大学客員教授。2009年に慶應大学において学位取得後、ハーバード大学、トロント大学のFrederick Roth博士の研究室で研究員。2012年から2014年までカナダ政府のBanting Fellow。2014年から東京大学先端科学技術研究センター准教授。その後2020年からブリティッシュコロンビア大学准教授。2023年より現職。ゲノム工学、細胞工学、生命情報科学を組み合わせて哺乳動物の発生を含む複雑な多細胞システムにおける分子と細胞のダイナミクスを理解する研究に従事。
• 2024年 日本学術振興会賞, 日本学術振興会
• 2023年 CIFAR Fellow, Canadian Institute for Advanced Research
• 2022年 Allen Distinguished Investigator Award, Allen Institute
Science never sleeps.
Edward Marcotteのチームが進化系統プロファイリングによって沢山のゲノム配列から遺伝子間の相互作用を推定する論文を学生の頃に何度も読みました。その後、同じコンセプトがMarcotte達自身の手によって質量分析を使ったタンパク質間相互作用プロファイリングに応用され、Googleが作ったタンパク質構造予測AIであるAlphafoldの基盤アイディアの一つにも採用されました。
次世代の子供達や若者がサイエンスをしたいと思うきっかけになるような仕事を続けたい。
国立国際医療研究センター 研究所 国際ウイルス感染症研究センター 部長
東京大学 医科学研究所 国際感染症研究センター 客員教授
東京大学 新世代感染症センター(UTOPIA) 客員教授
現在使用されているワクチンの改善や、新規ワクチンの開発。ウイルスの病原性解析や抗体の機能解析、耐性ウイルスなどの基礎研究を通した新たな知見の探究。
2012-2016年東京大学医科学研究所で特任助教、2016-2021年同研究所で特任准教授を務めた後、2021年より現職。ヒトで流行を続けるウイルスには、それを可能にする巧妙な仕掛けが隠されている。その一端を明らかにすることで、ウイルスの増殖メカニズムを分子レベル・細胞レベル・個体レベル・コミュニティレベルで理解し、ウイルス感染症を制御可能なものにすることを目指している。
• 2017年 日本ウイルス学会 杉浦奨励賞
• 2017年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞
踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損
"Alexandra Zobel, Gabriele Neumann, Gerd Hobom, RNA polymerase I catalysed transcription of insert viral cDNA, Nucleic Acids Research, Volume 21, Issue 16, 11 August 1993, Pages 3607–3614"
いくつかのRNAウイルスの人工合成が可能となっていたものの、インフルエンザウイルスはウイルスゲノムが8本に分節化されており、両末端にCapやポリA構造を持たない等の理由から、人工的にウイルスを作り出すことは不可能かと思われていました。この論文は、そのようなインフルエンザウイルスの人工合成系確立の端緒となった論文です。
自分の研究を通して、人類の知見を広げるだけでなく、感染症で苦しむ人を一人でも減らしたいです。
SS-Fの理念に共感し、助言を頂いている有識者の皆様です。科学者のみならず、起業家やクリエーターなどから構成されています。
京都大学iPS細胞研究所 前所長・教授
公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団 理事長
グラッドストーン研究所(米国)シニアインベスティゲイター
私は、本当に誰もやっていないことだったら、どんな研究でも価値があると思っています。だからこそ若い研究者には、誰かの真似ではないか、繰り返しではないかを強く意識してもらいたいと考えています。本当のイノベーションは未知の領域でしか見つからないのです。SS-Fの活動によって、しっかりとしたビジョンを持った若者が、自由に研究を行うことで、新たなアイデアを試し、革新的な発見を次々と生み出していくことを期待し、応援していきたいと思います。
株式会社フェニクシー 共同創業者
S&R財団 (米国)理事長兼CEO
Halcyon(米国)ファウンダー
連続起業家(バイオ系)
世界はクリエイターエコノミーにシフトしつつあります。これからの時代はクリエーターと呼ばれる人々がもつ「個」の力を中心に、「個」と「個」がぶつかることで、唯一無二のインベンション(発見・発明)を次々と生み出していくことが非常に重要です。クリエーターの最たる形である、サイエンティストの自由で翔ぶような発想の具現化を支援し、新たなコミュニティを築くとともに社会との接点を大きく広げていくことが出来れば、地球規模の社会的課題を解決する破壊的イノベーションが容易に起こることでしょう。こうした意味でも、私はSS-Fの構想に深く共感しており、既存の組織を超えたインベンションのための新しい科学経済圏(エコシステム)を創り上げていくSS-F大いに期待しています。このような新しいモメンタムを全力でサポートしていくことが前の世代の人間としての責務であると信じます。
NOSIGNER代表
進化思考提唱者
JIDA理事長
科学史の全体にわたって、革新的な研究の大多数はその時代の若手研究者から生まれてきました。もちろん日本にも優れた研究者はいますが、世界の研究競争が激化している中、このままでは我が国の科学は早晩世界から取り残される可能性もあります。だからこそ、いま科学研究には個人の叡智を資本に変換する仕組みが求められています。SS-Fの優れた研究者を選ぶ目利き力と、課題を十分に理解した上で取り組む、解決への仕組みは本物です。この試みが革新の火を絶やさない生態系の一つとして、日本の科学の新しい希望となることを期待しています。
SS–Fの理念に賛同し、InventorやInnovatorが交わる人々中心(People-centric)のコミュニティへの参画に意欲的な企業・団体の皆様です。